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夫の母親と同居したら鬱になった [その他]

ご近所のAご夫婦が、旦那さんの母親を引きとり同居することになった。
父親が亡くなって、一人にさせとくのが不安だから引きとったらしい。
ご夫婦四十代で、たぶんA旦那母は六十代半ばくらい。

A旦那母さんはかなり遠方に住んでいた人で、
方言も習慣もこっちとは全然違う。
初対面の時、ちょうど日曜日で、
早起きで午前に活動するのが好きなうちの夫(午後はお昼寝する)は
菜園の草むしり、
私は家の中で子供にごはん食べさせてた。
A旦那母さんに
「男に草むしりさせて、女がのんきにごはん!」
って驚かれた。
いや旦那の趣味の菜園だし、草むしりもその一環なんですけどね。
その他にも
「男衆が飲み会して、女はおさんどん。
 陰で残り物を食べるのが女のたしなみで、
 男に食べる姿を見せないのが誇り」
とか
「男尊女卑で有名な県みたいに思われてるけどそうじゃなく、
 女が尻に敷いてるのよオホホ~」
みたいなことを
こっちが聞いてもいないのに方言でまくしたてて帰っていった。

うわ~A奥さん、あの義母さんと同居か、可哀想…と思った。
A奥さんがノイローゼっぽくなったら
愚痴だけでも聞いてあげようとか勝手に考えてた。

でも予想は外れて、弱っていったのはA旦那母さんの方だった。

自分がいくら「男はこう、女はこう」と言っても
息子夫婦もみんな「はいはいそうだね」で笑顔でスルー。
反論してくれば戦えるのにそれもなし。ただみんな笑顔で
「そういうのもいいですね」「そうなんですか」でやんわりスルー。
そしてだーれもA旦那母さんの言うとおりにしない。
いくら言っても息子は嫁のために重い物を持つし、
息子夫婦は一緒のテーブルでごはんを食べるし
土日は夫婦だけでデートしたりするし、よその家もそう。

スーパーに行けば仲良く買い物してる夫婦ばかりだし、
何なら奥さんの方がズンズン歩いて旦那が付いていくとか普通に見るし
とどめに息子夫婦の勧めで習い事に通ったら、
そこでは自分の死んだ夫と同年代~年上のお爺さんまで女性に優しくて
怒鳴ったりかんしゃくを起こす男性が全然いなくて、
Aご夫婦はよかれと思って習い事に行かせたのに、
A旦那母さんは鬱になってしまった。

A奥さんが役所に相談して、福祉関係の人が今通って
A旦那母さんの話を聞いてあげてるらしい。
A旦那母さん
「ずっと女が尻に敷いてる、女のたしなみだと思ってやってきたけど、
 自分の人生は本当にこれでよかったんだろうか」
「まわりの人がみんな自分より幸せそうで、
 旦那さんに大切にされていてつらい」
ってずーっと愚痴ってるんだって。

死んだA旦那さんの父親はけっこうなDV夫で、
A旦那さんはそれがいやでさっさと家を出た人だから
自分の母親に対してもちょっと突き放した感じらしい。
A奥さんが
「元気づけてあげたくて外に連れ出しても、
 幸せそうな夫婦を見るとさらに鬱ってしまうからどうにもできない」
って困ってた。

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DV夫に共依存妻って
夫いなくなっても世間見て苦しむんだね…

DV、モラハラ、不倫、経済DV等は、
先々まで関わった人々を不幸にし続ける。
そして不幸を拡大再生産していく救い難い悪。
その典型的犠牲者であるな。

60過ぎてアイデンティティ崩壊からの鬱か
しかし、A奥さん優しいな

井の中の蛙大海を知らず

修羅の国だって普通に仲のいい夫婦はいるし、
この旦那さんみたいに疑問感じて逃げ出す人もいるよ
そこのお母さんは男と女はそうだって思い込まなきゃ
耐えられなかったんだろうな

田舎の飲み会で女性がおさんどんに回るのは
宴の席にいたらお酒飲まされるからだよ
女性陣はみんなおさんどんに回る機会をうかがってる
今の若い人が飲み会嫌なのと同じで
みんな別に心底楽しくて飲み会やってるわけじゃないからね

ネガティブ思考なタイプは厄介だな
年寄りを住み慣れた地域から離してはいけないっていうのは
こういう事態に陥るからって理由もあるんかな

周りの人が楽で幸せそうに生きてたら
苦しみ続けた自分のあの日々は何だったんだと思うよね
自分はそうしないと生きていけなかったんだから
理不尽だと思うし悔しいだろうな
人生返せって思ってるかも

自分がやってきた人生が間違いだったと思い知らされるわけだからな。
暴力に耐え下働きに耐え愛も尽きた相手と生きてきたのに
そんな必要はなかったんだと知ったら絶望するわ。

切ない話よな。
その歳での価値観変更はムズイだろうが、
残りの人生を後悔で過ごすんじゃなくて、
今からでも幸せな人生を送れるよう、なんとか折り合いつくといいな。

修羅の国は外では旦那に威張らせて、家は女が牛耳る、という家庭が多いよ
いまだに男尊女卑がひどいのは九州なら佐賀、鹿児島あたりがヤバい
あとは金沢、東北かな

昔、会社の同僚で鹿児島出身の女性がいたけど
東京は男の人が優しくてびっくりしたって話をしていたな。

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