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なにかもちがってますか [マンガ]

世の中の取引の半分は詐欺みたいなもんだ
それが詐欺か詐欺じゃないかは
相手がそれに気づいているかどうかにしかよらない

ファッションなんてその最たるものだよ
今年や来年なにを売りたいかで決められる
その恰好をしている人間はかっこいい
そう刷り込んでおくわけだな
だから特定のカテゴリーの人間は恰好が似る

本質に付加価値をプラスしたようなもの
例えばブランドというようなものや
ゲーム、音楽、マンガ、玩具の類すべてそうだよ
自分の中にジャッジメント、
定規を持っていない人間は
他者の定規に踊らされるしかない

宗教の問題点って何かわかるか
自己批判を許さないことだよ

例えば科学は
その前提を自己批判、自己改革、刷新を旨としているから
心の拠り所にはならない

宗教と似たものとして哲学があるが
これも批判、改革を容認している
だから、ある哲学にのっとって行動することは
実は間違った行動かもしれないという前提のもとになされる

人間は本質的にバカで臆病だ
自分は間違っていないという思考をより好む
宗教はだからこそ存在しうる
自分がどう行動していいのかわからない
そのくせ間違った行動はしたくない
自分のしていることを間違いだとは言われたくない
認めたくない
そういう人間にとって宗教は福音だ

宗教は行動を指し示してくれる
そして自らの間違いを認めることはない
認めたらそれは宗教ではなく哲学になるからな
だからその宗教にのっとった行動は
絶対に間違いを犯していない行動ということになる
その宗教に属している人間にとってはな

でも本当は
間違った行動をとるのは
どうしようもないほどのバカではない
自分が間違っているかもしれない可能性を
考えられないのがどうしようもないバカだ

自分の間違いや弱さと向き合えない人間は宗教に逃げ込む
無思考に正しい道を歩いていると思い込ませてくれるからな
どんなにそれが苦しいことでも自分で考えなくてはいけないのに

 イッサくんは
 自分が間違ってるって思ったことないって言ってたよね

俺が間違ってるわけないだろ

 それって宗教と一緒じゃんあんたの言う
 あんたって宗教っぽいよね

俺は自分の外の神様の声を聞いているわけじゃない
俺が変われば俺の神様も変わる

 えーなにそれインチキじゃん

自己変革できる神様だよ
信じているのは俺一人だからそれでいいんだ

でも外にある神様はそうはならない
無思考を求め批判を許さない
思考にまったく柔軟性がなく頑なで偏屈だ
間違っていても間違いを認められないわけだからな
だからこそ宗教はよく諍いや戦争のもとになる

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