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オランダ雇用革命 [その他]

今、先進国はどこも失業率の高さが悩みのタネだが、
オランダは数少ない例外だ。
男の育児は当たり前。
子どもの幸福度は世界一。
どうしてそんなことが可能なのか?

かつては経済が停滞し、
社会保障費の負担が重くのしかかり、失業率も高かった。
どん底から回復したのは
「フレキシキュリティー」という政策を導入したことがきっかけだ。
オランダの雇用と福祉の現場を訪ねた。

総合情報通信企業「KPN」。
欧州を中心に固定電話や携帯電話、
インターネット、テレビなどのサービスを提供し、
収益は年約19億ユーロ、従業員1万4300人の大企業である。

ナタリー・マッカーさん(38)は週4日働くパートタイマーだ。
7歳の男児と2歳の女児がいる。
フルタイムの正社員だったが、
下の子を出産したのを機にパートタイムになった。
「給料は減り、夜勤は午後11時から朝7時まで。
大変だけど、その分子どもと過ごせる時間は増えた」
と目を輝かせる。

子どもの世話は週3日自分で、残りの日を夫と両親に任せている。
自宅と職場は自転車で30分。
デイケアセンターも使って育児の分業をしている。
夫はフルタイムの正社員で同社に勤めている。

フレキシキュリティーとは、
労働市場の柔軟性(フレキシビリティー)と
労働者の権利の保障(セキュリティー)を両立させる考え方で、
オランダやデンマークで導入され注目を集めている。
社会問題・雇用省の幹部職員である
ディーク・ビークマン氏らが説明する。

「グローバル化と技術革新によって、
付加価値の高い産業へ急速にシフトしなければ
競争力を維持できなくなっている。
企業は技術革新に適応できる人材を集め、
そうではない従業員を解雇あるいはパートタイム化することを求める。
それを可能にするのが柔軟な労働市場政策だ」

失業者には政府と企業が
比較的高い生活給付を保障するとともに、
再就職を積極的に支援する。
現在オランダのパート勤務の8割は女性だが、
男性の希望者も増えている。

アムステルダムでは平日の昼間でも子連れの男性をよく見る。
自転車の大きな前かごに子どもを乗せている人も多い。
「いつも3時過ぎに子どもたちは学校から帰ってくる。
毎週水曜日は午前中で授業が終わる。
夫婦が交代で子育てしているのは普通です」
と経済省の女性職員が話す。

ユニセフが07年に発表した「子どもの幸福度調査」で
オランダは世界一になった。
子どもの福祉を「健康と安全」「教育」「友人や家族との関係」などの
観点から分析した調査だ。
運河と花に囲まれた街で
両親に手を引かれている子どもたちを見ていると
何となく分かるような気がする。

「それでもデイケアセンターを確保するのは大変。
本当は子育てに専念したいのに
どうして女性を働かせようとするの、と思っている人も多いのです」
2歳と6歳の子がおり、
母と夫と3人で子育てを分担しているという女性職員は笑った。
6時半でデイケアセンターが閉まるため、
いつも慌てて子どもを迎えに行っているのだという。

同じフレキシキュリティーでも、
企業の解雇権限が強いデンマークに対し、
オランダは同じ会社で正社員の資格のまま
フルタイム労働からパートタイムへ変わる人が多いのが特徴だ。
解雇しなくても労働時間が減れば人件費負担が軽くなり、
企業は必要な知識や技能を身につけた人材を新たに雇用できる。

一方、パートになり賃金が減った従業員はその分生活が苦しくなる。
欧州でもスウェーデンなどと違ってオランダのような大陸系の国では
伝統的に夫がフルタイムの正社員、妻は専業主婦という家庭が多い。
この点は日本と似ており、夫の賃金が減れば家族全体の生活が窮する。

このため、フレキシキュリティー政策を導入してから
妻もパートタイムとして働くことが推奨されるようになった。
夫婦で1・5人分の賃金を得られるライフスタイルを広めたのである。
年金や医療保険などがフルタイム社員と同等に保障されていることも大きい。

http://mainichi.jp/life/job/news/20100731ddm013100158000c.html

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雇用側としては1.5倍の人数を雇わなくてはならないという罠。
とはいえ、オランダのほうが豊かなのは確かだな。
ワールドカップでは3時に仕事切り上げて帰っても怒られないし、
日本みたいにミスのないようにビクビクしながら仕事する必要もない。

TVでやってたけど、あの仕組みは人口が多い国ではまず無理。
東京+アルファぐらいの人口なら可能だろう。

給料を下げる理由になりゃなんでも良いんじゃね?w

日本にも郵政短時間社員という先例が有る。
待遇は正社員に近いけど同じでは無い。
まあ、それでもフルタイム以外では高待遇。
しかし経営側が使いこなす気がなく、
現場の管理者も使い難いとか言ったり、
また現場でも途中で帰りやがってとか陰口叩く人も居て
辞めてく人が多かった。
また、一応社員ということで
待遇が正社員と同等では無い割りに
ノルマは時間当たり同等でノルマは半分課せられた。
都合の良い所(ノルマ)は社員で
悪い所(福利厚生)は非正規扱いで中途半端だった。
2004年に新規採用なく制度の中止で減る一方。

これは典型的な「隣の芝生は青い」だな。
そんなにいい制度には思えない。
正社員旦那と、パートタイム奥さんと、
保育所の組み合わせとほぼ変わらん。

言っておくけど、
今のオランダの制度も
労働者が闘って自ら勝ち取った権利ですよ
日本の場合、上から一方的に与えられるだけで、
闘って自ら勝ち取った権利がありましたか?
だから日本のサラリーマンは奴隷なんだよw

こうやって、日本から遠くて
現状が伝わりにくい国を賛美するバカって後を絶たないね。
昔、北朝鮮を地上の楽園などと呼んでいた連中と瓜二つ。
北欧がすばらしい?
行ってみろよw ゴミみたいな社会だってーの。
実情が見えにくい国を持ち上げて、日本を貶めたいだけのクズが。
生活レベルなら、間違いなく
日本の一般庶民>>>>オランダの地方首長だね。
話にならないほど遅れてますわ。

時間や空間も含めたら、日本の都市住民が上とも思えないが。
サビ残も無しで、好きなときに有給休暇が取れて
一月連続でバカンスが取れる人間が日本に何人いる?

オランダの派遣業者は、派遣社員が解雇された場合に
新しい派遣先を見つける義務がある。
新しい仕事を見つけてくるのは派遣業者の義務。
ただ搾取してるだけの日本の派遣会社とは天地の差。

オランダ勤務です。
それでも、オランダ企業の上層部はよく出来るヤツが多いですが
一般従業員の質は、エグいほど、無能です。
日本的な過剰顧客サービスはナンセンスだと考えてます。
まともな従業員は20人中、1人ぐらい。

私も前に10年程いたけど、やっぱまだ変わってなかったのね。
というか本質的には変わらないよね。
それにこのスレトピックに出てるKPNなんか、
ユーザーから見るとサービスのサの字も無い
メタクソな会社じゃないですか。
まぁ、評価するべきは
制度改革案が容易に導入できる環境なんだけどね。
働いてる中の人の実態は・・・。

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