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医者に手抜きされる患者の特徴 [その他]

まず前書きから
日本では長年医師不足が叫ばれてるけど、実はそんな事はない。
もちろん山間部や離島ではそういうこともあるけど、
多くは患者が多すぎて対応が片手間になっとるだけなんや。
医者にかかったことのある人ならわかると思うけど
小児科産婦人科以外は、どこの待合室もじーさんばーさんばかり。
彼らのほとんどは病気でも何でもない人で
『自分は病気なんじゃないか?』という不安を解消するために
医者にかかっとるわけやね。

もちろん中には目を張るべき症例もあるけど、
そういう人に時間をかけていると、
他の患者の時間を削らなければならない。
ワイらは残業手当つかんから、
丁寧に仕事すればするほど損をするんや。
申し訳ないと思いながら、痛み止めの薬出して帰すことが多々ある。
本当はゆっくり話も聞きたいんや。
しかし診察時間が圧すと周りのスタッフも残業時間が増えるし、
自己満足で仕事はできない。

ちなみにワイのスペック
30代後半
10年目くらい
勤務医
底辺私立医大卒
年収 800万 キャリアハイ2000万
主に整形外科、内科

  国公立の工学部とか行く気は無かったん?

親が医者やからな。
浪人しまくってなんとか引っかかったんやで。

  底辺の私立医大卒業するのにいくらかかるの?

学費は4000万くらいやけど、雑費がすごいで。
親は保健所の所長やから公務員、あんまり金なくて借金したわ。

大学病院→地方の老健へ島流し→
適当に非常勤生活→現在のクリニックに拾われる。

  学閥で扱い違うから出世=腕のよさ頭の良さじゃないってほんま?

資格社会やからどの学校出ても一緒やで
と、思っていた時期が僕にもありました。
歳を取れば取るほどコネの大事さが身に染みるで。

  どの時代が一番年収高かったん?
  あと何浪したんや

某整形外科の院長が病気で倒れられて、ずっと代診で入ってたんや。
4か月でポンと1000万くれた。その後も何回か代診で入って儲けたやで。
5浪くらい

そんなこんなで時間を削って手を抜く患者の特徴を書いていくで。

まず生活保護受給者
これはワイの若かりし頃のトラウマが関係している。
研修医のころ、ずっと杖をついていて
歩くこともままならない生活保護の若い患者がおったんや。
MRI上はおかしな所見はないがどうも脊柱管狭窄症の症状っぽい。
何回も定期的に通ってきて痛みを訴えるから情が湧いてしまったんや。
ワイは先輩の意見を聞きながら、オペする手続きを整えた。
先輩は『うーーん』って反応だったけど
何とかしたいという思いで強行した。
しかし当日になって「怖くなった」と手術をキャンセルしやがった。
後にスタッフが『スーパーで杖なしで普通にあるいていた』と証言。
どうやら仮病で生活保護を延長する輩が多数いるらしい。
それ以降、執刀医の先生方から白い眼で見られるようになり。
後の島流しへ繋がる重要なファクターとなったのである。
それ以降は生活保護受給者を
まず「仮病ではないか?」と疑うようになった。
何かを訴えても冷徹に薬を出して帰すことも多数ある。

とりあえず碌に話も聞かずに薬を出して帰すことは
手抜き診療のサインである。
あと面倒臭い患者は順番を飛ばして後で呼ぶこともある。
そいつにエネルギーを使って、
後の患者が手抜きになる事を防ぐためでもある。
午前診の最初に来たのに、最後に呼んだこともある。

次は、話し出すと止まらない患者
やっぱりばーさんに多い。
診療に関係のない話がほどんどであり診療時間が圧す、
後の患者が手抜きになる大きな要因である。
相手に全く悪意がないのがもどかしい。
しかもこういう患者に手抜きをすると、
外で悪評を垂れ流すので面倒臭い。
先日も午前中に受診された皮膚科の話を5分以上延々とされ
疲労の溜まっていたワイの我慢ゲージはMAXを超えた。
話を遮って、診察に関係のある話を一切せずに帰した。
その後に診た患者もイライラモードで手抜きして帰した。

次は複数の症状を訴える患者
これは初見殺しなんで注意が必要や。
症状が複数でも、1人あたりにかけたい時間は同じやから
必然的に手抜き診療の対象になってしまうんや。
そもそも本当に苦しいのなら見ればわかるし
訴えも一つに絞られるので、複数の場合は大抵軽症だったりする。

  ちなみに手抜けない患者ってどういうの?

やっぱり人柄の良い患者さんには頑張って診るようにしてるで
あと334日のうち2~3人くらいは、惹き込まれるような美人が来る。
後ろで待ってる看護師の視線を無視して話を聞きまくるで。
珍しい症例とか、自分が過去に頑張っても治せなかった症例がくると
ウキウキして長くなってしまうで。完全に自己満足やね。

次は症状の訴えが強い患者
とにかく「痛い」としか言わない。質問の仕方を変えても同じ。
お前はカタコトの中国人かと思うくらい「イタイ」としか言わない。
患者本人にとっては一大事な痛みでも、ワイらにとっては
よくあるパターンの1つだったりするので、白けてしまうんや。
結局よい診察をするには、
患者のコミュニケーション能力が重要なんや。
医者なんだから察しろというスタンスの方はポイーで。

次は介護度の高い方
これは本当に申し訳ない。まず入退室に時間がかかる。
耳が遠かったり、認知症でコミュニケーションが取れない。
処置のベッドに乗せるだけでも時間と人手がかかるなどなど
物理的要因で時間がなくなってしまう。
診察中にオシッコをもらしてしまう人もおるで。
ご両親など、将来大切な人を医者に委ねるときは
通訳代わりになる人がおると診察が捗るで。

次は保護者が帯同していない子供
ワイとこの自治体は子供の医療費が無料なんで本当に多い。
親に渡された薬のメモ見て「これください」って言った奴もおるで。
あと初診だけ帯同して、経過診は子供だけってパターンも多い。
子供は素直やから、手抜きしても文句言わんけど
後で親が来て2度手間で診察するハメになると疲れる。
働いているお母さんが多くて大変なのはわかるけど
せめて中学生以下のお子さんを1人で寄越すのはやめましょう。

  結局、普通の人が手抜きされないようにするには
  ・最低限のコミュ能力
  ・一般常識(子供一人で受診させないとか)
  ・美人になる
   ってことか

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