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ヤマダ電機23歳フロア長過労自殺 [その他]

●ヤマダ電機23歳フロア長が
 新店オープン2日前に過労自殺 
 契約社員からいきなり管理職に登用後1か月で

家電量販トップのヤマダ電機
「テックランド柏崎店」(新潟県柏崎市)は
2007年9月、開店準備の最終段階を迎えていたが、
開店を2日後に控えた19日午前2時ごろ、
新任フロア長だった清司さん(23歳、姓は匿名)が、
社宅で首を吊って過労自殺した。

清司さんは、04年末にヤマダ電機に契約社員として中途入社し、
死亡する約1か月前、正社員登用と同時に管理職になったばかり。
専門学校卒業後、初めての正社員であり、
正社員経験のない若者を管理職に就ける人事は
一般にはありえない。
労災認定した労基署の調査によると、
死亡数日前には、自分が何をすればいいか分からず、
フロア長の役割を果たすことができなくなったという。
23歳の契約社員をいきなり管理職にして
過労死に追い込んだヤマダ電機。
清司さん死亡の経緯を詳報する。(店名や肩書きは当時)

【Digest】
◇契約社員として中途入社
◇正社員登用、同時に管理職へ「大丈夫なのか?」不安も
◇管理職就任で長時間残業はじまる 会社は時間管理せず
◇「最近熱があって下がらない」開店作業3日目に
◇メール送信の記録途切れる 9月11日深夜を最後に
◇何をすればいいのか分からない!精神障害発症
◇同僚と「すき屋」で大盛り完食するが…2時間後に自殺
◇ヤマダ電機の反論(要旨)

ヤマダ電機の郊外型店舗
「テックランド柏崎店」(新潟県柏崎市)は、
2007年9月、開店準備の最終段階を迎えていた。
店長を含めた管理者5人は9月5日に同店に入り、
本社の支援チームらとともに、
21日の開店を目指して店舗構築を開始した。

管理者5人のうちの1人が、新任フロア長の清司さん(23)だ。

担当はAV機器を扱う黒物フロアで、
3週間前にそこの管理職になった。
入社前、履歴書の本人希望欄に
「オーディオ関係の売り場を希望します」と書いていたから、
ひとつの願いが叶ったわけだ。

しかし、開店を2日後に控えた9月19日午前2時ごろ、
社宅で首を吊って死亡した。

発見されたのは同日昼ごろ。
出勤して来ないのを心配した店長が社宅を見に行ったところ、
声を掛けても返事はなく、
警察とレスキューが内鍵を壊して中に入ると、
ネクタイを首に巻いて縊死していたという。

赴任からわずか15日目、管理職になって35日目だった。

フロア長就任の内示があったとみられる8月上旬には、
友人からメールで、
「仕事忙しくなるの?ってか新店準備だからか??
オープン前後は死ねるよ[右斜め下]
と心配されていた。

死亡直前の午前0時ごろには、
仕事を終えて同僚と行った「すき屋」で、
大盛りとサラダを完食したという。

清司さんの死亡は、
長岡労働基準監督署長が11年6月に労災認定した。

労基署の調査復命書によれば、
清司さんの死亡前1か月の残業時間は106時間21分にのぼる。
とくに忙しくなった開店直前は
連日午前0時過ぎまで仕事が終わらず、
残業時間は1週間で47時間30分に達し、
赴任後は休みを取れなかったという。

遺族は昨年12月、会社に安全配慮義務違反があったとして、
損害賠償など計約1億2100万円の支払いを求めて
ヤマダ電機を提訴。
現在、前橋地裁高崎支部で審理が進んでいる。

裁判資料によれば、会社側は責任を認めておらず、
(1)労基署の調査に事実誤認があった
(2)労災認定の判断自体が間違っている・・・

http://www.mynewsjapan.com/reports/2045

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