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働きたい国ランク下から2番目日本 [その他]

●「外国人が働きたい国」で日本が33カ国中32位
 この国の“真に深刻な問題”とは

外国人が働きたい国ランキングで
日本が最下位から2番目だったことが話題になっている。
簡単に言ってしまうと、日本の賃金が大幅に下がっており、
外国人にとって魅力がなくなったという話だが、
もう少し掘り下げてみると、
このランキングは、日本人の働き方について多くの示唆を与えてくれる。

・ポイントは「賃金」と「ワークライフバランス」

英金融大手HSBCホールディングスは7月、
「各国の駐在員が働きたい国ランキング」の最新版を発表した。
日本は調査対象33カ国(地域含む)中32位という
少しばかりショッキングな結果となった。
このランキングについては、一方的な評価だと批判する声も聞かれるが、
「やっぱりな」「それはそうだろう」と
肯定的に捉える人が多かったようである。

ちなみにこのランキングの1位はスイス、2位はシンガポール、3位はカナダ、
4位はスペイン、5位はニュージーランド、6位はオーストラリアで、
逆に日本より評価が低かった最下位の国はブラジルだった。

こうしたランキングが報じられるたびに、
異なる文化の国を一律に比較しても意味がないといった
「国際比較無意味論」が出てくるのだが、
こうした意見を条件反射的に口走ってしまう人は、
残念ながら物事の表面しか見ていない。
ランキングを行うのは、単なる順位付けだけではなく、
評価基準をあえて統一することで、
これまで見過ごされてきた各国の違いを再認識させるという目的もある。
諸問題の解決策を探るにあたって、国際比較ほど有益な情報源は無い。

では、今回のランキングから何が分かるだろうか。

上位に並んでいる国を見ると、2つの特長が浮かび上がってくる。
スイス、シンガポールがその典型だが、
極めて賃金が高く、完璧なビジネス環境が整備されていることである。
個別項目の評価結果を見ると、スイスは圧倒的に賃金のポイントが高いが、
幸福感や満足感といった項目のポイントは低い。
シンガポールも似たような結果で、賃金では圧倒的な高得点だが、
ワークライフバランスは低い。

・結局、賃金が低ければ不人気

世の中には、ハードワーカーと呼ばれる人が一定数存在しており、
それはそれで1つの価値観である。
限界まで働いて高い年収を得ようという人にとって、
ワークライフバランスは重要なテーマではない。
問題は、各ビジネスパーソンが、
自分がどんな人生を送りたいのか主体的に選択できることである。

一方、カナダ、スペイン、ニュージーランドといった国は、
ガツガツ仕事をしない国というのが一般的イメージだが、
実際、このランキングでも
ワークライフバランスといった項目の点数が高く、
これが総合順位を押し上げた。

筆者が先日、香港に行った時のこと、
ホテルのフロントで諸手続きに少し時間がかかり、
30代と思われるフロント係と少し雑談する羽目になった。
カナダで育った彼は、親族の要請で香港に移り住んだそうだが、
「(香港はカナダと比べて)仕事がキツくて大変だ」とこぼしていた。
カナダにいた時には、残業することなど考えられなかったそうである。
ちなみに香港は全体で15位と中位ランクだが、
やはり賃金の高さでポイントを稼いでおり、
ワークライフバランスの点数は悪い。

もっとも、カナダ、スペイン、ニュージーランドなど、
ワークライフバランスが高い国は、
それだけで点数を稼いでいるわけではないという点にも注意が必要である。
これらの国の賃金は、最上位でこそないが、
相対的な順位はそこまで低いわけではない。
いくら残業時間が少なくても、生活が苦しい状況では、
満足度は上がらないと思った方がよいだろう。

これに加えてランキングが高い国は、
教育環境が充実しているという共通項がある。
誰にとっても子どもは大事であり、
どれほど高賃金で、ワークライフバランスが良くても、
教育環境が悪ければ、やはり総合評価は上がらない。

こうした事実を踏まえて、日本の個別評価を見てみると、
厳しい現実が浮かび上がってくる。

・日本人が海外で「出稼ぎ」する未来も?

日本のランキングが著しく低いのは、
何かが大きく足を引っ張っているのではなく、
全ての項目において評価が低いことが原因である。
具体的に言うと、賃金については最下位、
ワークライフバランスについても最下位、
子どもの教育環境についても最下位であった。

この結果を見る限り、国が違っても、
ビジネスパーソンが求めるものにそれほど大きな違いはないことが分かる。
今の日本でもっとも大きな課題となっているのは、
低賃金、長時間労働、子育ての3つであることは誰もが認める事実だろう。
日本は全ての項目で評価が低いので、
全体のランキングも下がってしまっただけだ。
ここで国際比較うんぬんは関係ない。

少々気になるのは、日本よりランクが上位の国の中に、
ベトナム(10位)、フィリピン(24位)、インドネシア(31位)
といった国が入っていることである。

安倍政権は、深刻な人手不足に対応するため、
外国人労働者の本格的な受け入れをスタートしており、
日本は事実上の移民政策に舵を切った。
日本企業が求めているのは安価に雇える外国人労働者であり、
具体的にはフィリピン、インドネシア、ベトナムといった国からの
来日を想定している。

だが、外国人にとって日本はこれら3国よりも魅力のない国となっており、
このままでは、外国人労働者すら来てくれない可能性もある。
このHSBCのランキングは、あくまで駐在員を対象としたものであり、
単純労働者にアンケートを取ったものではないが、
マクロ的には同じ傾向を示すと考えてよいだろう。

下手をすると、日本は外国人労働者を受け入れるのではなく、
外国に出稼ぎに行くことすら求められる
可能性も出てきたといってよいだろう。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191003-00000017-zdn_mkt-bus_all&p=1

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日本が素晴らしい点も多々あるが、働きたいとは思わない。
個人を犠牲にする、滅私奉公的な考えが未だに強いと思う。
仕事の前にプライベートライフがある、男女平等である、
そういう観点では本当に古い。

日本は島国であるがゆえに
海外に働きに出て行く人の割合が
人口比率からみると低いのが現状だと思う。
逆に海外から日本へ働きに来ている人、日本で何かを身につけたいという
モチベーションで来ている人もそれなりにいるとは思うが、
大半の人が自国との為替レートで日本の方が自国より格段に稼げるから
日本へ働きに来ていると思う。
そんな人が働く仕事は3K仕事、日本人が敬遠する仕事が大半。
今世界中の国々が経済発展をしつつあり、当然収入も増つつあり、
そうなるとわざわざ日本で仕事をする必要がなくなってくる。
外国人労働者に頼ろうとする職場ほど
待遇や環境を良くする必要があるように思う。

前から言われている問題だが、33か国中32位には驚く。
観光で来るにはいいが日本では働きたくない外国人、
特にほとんどの欧米人はそう思っていることはよく知られている。
休みが少ない、サービス残業、非効率な働き方・・・。
何のために働いているのか解らない。
人生は楽しむために働くという視点が欠けている。
マスコミは日本は素晴らしい国と持ち上げるだけではなく、
このような現実をもっと報道すべき。
観光でも、働く環境でも素晴らしい国になってほしい。

デフレで円高で低賃金なら当然の結果ですよね。
節約することは良い事だ。
今日の節約は明日の利益。
預金することは良い事だ。
とにかく利益、人が亡くなっても利益。
精神病むまで働いて、廃人になろうとも会社の利益が最優先。
社畜=会社に貢献する良い社員。
物言う社員=全体主義を乱す危険分子。
ミクロ経済学の経営学で正しいとされる結論が、
マクロ経済レベルまでに達した時に
決して良い結果になるとは限らない状況を、
経済学では「合成の誤謬」と言われます。
デフレで円高で低賃金により我々日本人にもたらした恩恵は下記の通り。
GDP22年間未成長。
実質賃金の低下継続。
自殺者の増加。
未婚のうえ少子化に、歯止めがかからず孤独社会の到来。
消費性向が高くなり生活するだけで精いっぱいで貯蓄できず未来を絶望視。
これが、物価が下がったことによる具体的な恩恵です。

日本人出稼ぎは実は始まっているかも。
単純労働者ではなく、学者やらアーティストやら優秀な人。
日本の待遇の悪さはなかなか凄いから。
海外の日本企業も賃金が低いし、福利厚生がギリギリで
日本語できる現地人にはブラックで残念がられている。
せっかく大学出て日本に留学してペラペラでも、
欧米外資の事務以下の給料。
いわゆるオーナー企業は滅私奉公させられ、
社員はフラフラ一族だけにお金が入る、まぁ外人には無理ですね。
弱味を握られたか、奴隷組織かと思われる。
企業には見えないだろうな、きっと。
仕事が奉公なままだからね。未だに。
外から来て見返りをきっちり賃金で求める人には謎の世界、
同時にダラダラいても一定の給金貰えてきた社会主義的な面もあるから、
ややこしい。

私もヨーロッパで働いていた時期がありましたが、
日本との大きな違いは時間の使い方にあると感じました。
日本では皆の合意がないと先に進まずに会議や打合せが長く、
生産性がありません。
海外では会議は最低限で
個々が責任を持って人には依存せずに仕事を進めていました。
結局は時間あたりの生産性が利益に繋がり、
給料にも反映されてるんでしょうね。

ドイツに住んでもうすぐ15年になるけど、
最近日本に帰りたくてしょうがない。
でも、日本で働きたいとは思わない。
日本から出稼ぎに行く時代が来るかもと言ってるように、
いままで日本国外に職を求めていなかったことが、
今日の労働環境の劣化を招いている。
国際競争にさらされていなかったのだからとうぜん。
多くの人が出稼ぎに行くようになれば、
日本の会社も環境を改善せざるを得なくなる。

それでも多くの日本人はアジア諸国を下に見て、
「アジアで日本がNo.1」と思っている人が多いのも事実。
そして「人としての日本人」も、
仕事として提供するサービス業のレベルは高いかもしれませんが、
人間性は低いと思うよ。
考えないし、無関心だし。
無関心だからこそ、
現在の世界の中の日本の位置付けを自覚できないのだろうけど。

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