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農薬の効かない雑草が増加 [その他]

米国で除草剤が効かない「スーパーウィード」と呼ばれる
突然変異の雑草が大繁殖している。
環境運動家や研究者からは、
遺伝子組み換え(GM)作物が原因だという声も上がっているが、
業界の大手各社はこれを否定している。

米科学誌サイエンスで昨年9月に発表された研究報告によれば、
除草剤に対する耐性をもったGM種子が開発されたために、
除草剤が過剰使用されていることが原因だと、
多くの科学者が指摘している。

「除草剤として世界で最も普及している
グリホサート系の農薬が効かない雑草が、
米国内の大豆や綿、トウモロコシ農場の大部分で繁殖」している。
多くは、除草剤耐性のあるGM種子を使っている農場でのことだという。

アグリビジネスの市場調査会社、ストラタスの最新調査によれば、
グリホサート系除草剤が効かない雑草が生えていると答えた農家は、
2011年には米国の農家全体の34%だったが、
2012年は49%と半分に迫っている。

・問題の除草剤とGM種子、共にアグリビジネスの産物

グリホサートは米国で最もよく使われている除草剤で、
1970年代に米アグリビジネス大手モンサントが開発した。
「ラウンドアップ」の商品名で市販されている。
同社はまた1996年にグリホサートに耐性のあるGM種子を
初めて開発した企業でもある。

モンサントのライバル企業の一つ、米化学大手ダウ・ケミカルも
「Durango」の名称で同様の製品を販売している。

しかし、アグリビジネス業界は、
スーパーウィードの繁殖に関する責任を否定している。
モンサントの広報は「除草剤の効かない雑草は、
GM作物が開発されるずっと以前からあった」と反論している。
米農務省(USDA)も同じく「数十年前から起きている現象」だという見解だ。
「時間とともに作物が耐性を選択する結果、自然に起きることで、
すべての除草剤でみられる」としている。

またUSDAは、GM作物ではなく「農家の除草の仕方」に
スーパーウィード繁殖の一因があると強調する。
GM種子と一緒に、モンサントや競合他社が開発した
グリホサート系農薬を使っていることが問題だという主張だ。

ダウ・ケミカルの広報も「問題は、過去の除草剤耐性作物の栽培システムが、
グリホサートの過剰使用につながったことにある。
他に有効な除草法を、農家が見つけられなかったからだ」と述べている。

・耐性獲得の悪循環に関する指摘

しかしGM作物に反対するNPOや研究者などは、
GM作物がスーパーウィードの繁殖を大きく加速させたという立場だ。

悪循環を指摘するのは、米ワシントン州立大学の
「持続可能な農業と天然資源センター」のチャールズ・ベンブルック氏だ。
除草剤の投入量を増やせば増やすほど、
グリホサート耐性の強い雑草が残るという説明だ。

米化学大手デュポンの種子部門「パイオニア」の
ウェブサイトに公開された研究によると
「グリホサート系除草剤は、グリホサート耐性のある
作物の導入に先駆けて20年もの間、使用されていた。
その間、耐性に関する問題はなかった」という。
しかし、やがて作物は耐性を獲得した。
「最初は長年にわたって、1シーズンの間に何度も
グリホサート系除草剤を使用してきた地域から」だったという。

ベンブルック氏よれば
「スーパーウィードはGM作物に頼っている農家にとって
大問題となっており、そうした農家は、除草剤使用量を
毎年25%ずつ増やさざるを得なくなっている」。
さらに「今後、複数の除草剤に耐性のあるGM種子が
新たに認可されることにより、除草剤の投入は平均使用量よりも、
少なくとも50%は増えるというのが多くの専門家の予測」だという。

米農務省は1月、ダウ・ケミカルが開発した
複数の除草剤に耐性をもつGM種子の認可を検討することを発表した。
その除草剤の中には、癌や筋萎縮性側索硬化症を
発症させる可能性が指摘されている強力な農薬も含まれている。

http://www.afpbb.com/articles/-/3006577

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何も考えずに除草剤とか撒くからこうなる。

手でぬけよ。

薬が効かなければ、熱湯でも火炎放射でも使えばいい。

放牧にして食わせれば?

空き地の雑草処理ならそれでいいが、
この場合肝心の作物ごと食われるだろ。

ラウンドアップは日本のホムセンにも置いてあるだろ?大丈夫?
あと、スーパーウィードを日本に持ち込まないでね。

もともと日本にある雑草でもごく簡単に抵抗性になるよ。
大豆だってほんのx倍に薄めれば枯れないくらいだし、
50年位前から消費者が煩くしてヒトに害が無いように
植物特有の遺伝子標的にクスリ開発するから仕方ない。

除草剤ばら撒きまくれば、
耐性の強い固体だけが生き残って繁殖するのは当然だろうけどね。
植物の品種改良作業自体が、
そういうことをずっと繰り返してきた結果そのものなんだし。
コメなんかでも、昔は冷害の最中に生き残った苗の籾だけ選別して
耐寒冷種作ってきたわけで。

複数種類の農薬を数年スパンで代わる代わる使うしかないな。
どうやったって起きる問題だし。

製薬会社&モンサント「おいしくて辞められないっすw」

ライフサイクルの短い生き物はどんどん耐性をつけていくけど、
人間は寿命が長いから薬物耐性がつかない。
つまり最終的に人間は人間の出した汚染物質で絶滅しかねない。

将来的にはほぼ確実に人間の遺伝子操作もするようになるだろうから、
大丈夫だろ。

今度はモンサント社がスーパーウィードを枯らすが、
作物は枯らさない品種を農薬とセットで開発するだけ。

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