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日の光が大事「冬季うつ」 [その他]

秋から冬にかけて気分が落ち込み体調も優れないが、
春が近づくにつれて回復する「冬季うつ」。
時期が限られるうえに通常の「うつ病」と異なる特徴もあるため
病気と気づきにくく、冬が来るたびに悩まされる人も少なくない。
本人や周囲が変化に気づき、
積極的に日光を浴びるなどの対策をとるようにしたい。

通常、うつ病を発症すると気分が落ち込んだりするだけでなく、
食べ物が食べられない拒食や、不眠に悩まされる。
甘いものなどを食べすぎたり眠くてたまらなかったりするという
冬季うつの症状はその逆で、うつとは気づかずに
体調が悪いだけだと見逃されることも少なくない。
冬以外は元気なので、怠けていると誤解される場合もある。

冬季うつは日光に当たる時間と関係が深い。
冬に日照時間が短くなる高緯度地方ほど多く見られるとされ、
東京から北海道に転居して発症する例もある。
逆に東京で冬季うつだったが
赤道に近いオーストラリアに引っ越してから症状が出ないという人もいた。

症状の重い患者は、強い光を出す照明器具で1、2時間程度照らす
「高照度光治療」を施す。
日常生活でもできるだけ日光にあたるよう心がけることが大切だ。
「大事なのは目に日光が入ること。
無理に外出しなくても、窓際で日光に当たるだけでもいい」
と栗山部長は説明する。
屋外に出る場合も、散歩などの運動はせずに
ひなたぼっこするだけでも効果がある。
うつは症状が重い時期はからだを動かすだけでもつらく、
無理に運動しても治療効果は見込みにくい。
周囲も日光に当たりやすい環境を整えながら、回復を待つようにしたい。
室内の照明も薄暗い間接照明などは避け、できるだけ明るくしたい。
波長の短い青色の光が効果が高いので、
電球よりも蛍光灯を使う方がよいという。

高照度光治療だけでは症状が回復しない場合は、
薬による治療も並行して行う。
使うのは神経伝達を助けるセロトニンという物質を
強化するタイプの抗うつ剤だ。
セロトニンは、材料になるアミノ酸のトリプトファンを多く含む
魚や肉、豆類、バナナなどを食べることで補える。
冬季うつになると炭水化物に食事が偏りがちなので、
積極的にこうした食品をとるようにしたい。
ただ症状が重いときは治療薬が有効だ。

冬季うつは春になっていったん回復しても、
冬になると再発することが多い。体調が悪くなる前に
意識して日光に当たる時間を増やすなどすることが大切だ。

・冬眠の名残とする説も

冬季うつなどの季節性うつは、一般にうつ病の特殊な形と考えられている。
ただ過食や過眠といった通常のうつとは異なる特徴もあり、
そううつ病といわれる双極性障害の仲間ではないか、という考えもある。
双極性障害はうつ状態と、その逆のそう状態を繰り返す。
夏場は元気で軽いそう状態でも病気と思われず、
冬のうつ状態だけ注目されるのではないかというわけだ。

また冬季うつほど顕著でなくても、
冬になると気分が落ち込んだり、
活動性が低下したりすることは珍しくない。
冬に活動性が下がって冬眠する動物も少なくないことから、
冬季うつは人間も昔は冬眠していた名残ではないかとする説もある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1889b240b7326b265bd99332bf2ea264fb7e40db

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とりあえず晴れた日には表に出ましょう。
運動せずともそれで十分。
別に繁華街に行く必要はなく、日用品の買い物とか、
人が気になるなら単なるプラプラ散歩で構いません。
家にこもっているのが一番良くない。
これは間違いないと思いますね。

母が冬季うつだった時、本当にやたら甘い物、やたら炭水化物をとり、
やたら寝る、家事も何時ものようにてきぱき出来なくなり、
行きつけの内科から心療内科を勧められて受診したら冬季うつだった。
それから、午前中に無理なく散歩してる間に春になり、
嘘のように症状が無くなった。
今年はコロナで出歩かない日が増えてるので心配しているところ。

バンクーバーで生まれて高校まで育ったジャパカナです。
向こうではUVライトを持ってる人結構多いです。
緯度が高いのもあるけど、秋から春にかけてすごく雨が多いエリアだから
seasonal depressionにならないように朝起きたらライト浴びてました。
結構当たり前なのかと思ってた。
日本でも一般的になるといいなと思います。

いまの日本人は紫外線予防を気にするあまり、
日光を浴びる時間が極端に少なくなっている。
また食材から吸収するビタミンD摂取量も減少しているため、
約8割の人にビタミンD不足という報告がある。
欧州など限られた季節にしか日光浴が出来ない国では
ビタミンDが添加された加工食品があり、それで補っているのだが、
日本ではビタミンDの重要性や理解などが浸透していないため、
その製品は限られている。
特にコロナ渦で外出を控える高齢者の方は、
窓際からの手のひら日光浴をお勧めする。
冬場であれば約20~30分間、窓を開けずに窓際で日向ぼっこをしながら
手のひらに日光を当てているだけで手軽に補えるので
高齢者の方に是非お勧めしたい。

江戸時代ぐらいまでは、人口の80%ぐらいが農民で、
「夏は懸命に仕事、冬は内職程度」
だったわけです。今のように"年中同じ仕事"じゃないですね。
「冬は日照時間が短くなるので人間の活動も低く、元気がなくても良い」
それが自然でしょう。冬に元気である必要性がなかったのです。
今は年中同じぐらい活動しなければならなくなったので、
無理矢理日光を浴びる、それも仕方ないかも知れませんね。

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