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ローテクでグーグルをハッキング [その他]

スマホの位置情報便利アプリ、Google map。
便利なのがリアルタイムで交通情報を表示してくれる機能だ。
渋滞の道は赤く表示されるので、
急いでいる時にはその道を避けることができる。

だが、この機能を利用し、
逆に地図上で仮想の渋滞を作り上げてしまった男性がいる。

・Google mapの渋滞予測機能

グーグル・マップは、道路状況をスマホの位置と移動速度で推測している。

車のドライバーは車内にスマホを持ち込んでいるだろう。
だから、スマホの移動速度は
車の移動速度の優れた近似値として利用することができる。

このデータを解析して、道路がスムーズに流れているようなら、
マップ上の道路は緑で表示される。
反対に渋滞していそうならば、赤で表示される。

すると、グーグル・マップに基づくカーナビシステムは、
渋滞している道路を迂回するルートをドライバーに提案する。

・99台のスマホでグーグル・マップをハッキング

この仕組みを逆手に取って、
まんまとグーグル・マップのハッキングに成功したのが、
ドイツのアーティスト、ジモン・ヴェッケルトさんだ。

その方法は簡単。
スマホ99台を載せた赤いカートを引きながら、
てくてくと街中を散歩するだけだ。

カートを引きながら悠然と歩くヴェッケルトさんの姿は、
グーグル・マップの目には99台の車がひしめきあい、
カメのようにのろのろと動いているように見える。

大渋滞を察知したマップは、
ドライバーに渋滞を避けるよう迂回ルートを伝える。
こうして昼間の大通りから、
まるで歩行者天国であるかのように車の往来が消えてしまった。

このヴェッケルトさんのパフォーマンスは、
科学技術による「隠れた層」を浮き彫りにし、
それに依存した現代のライフスタイルの
社会的・倫理的影響を検証することが狙いだったとのことだ。

・便利だが、トラブルの種にもなるGPS

GPSを騙してしまおうという取り組みは、
ヴェッケルトさんが初めてではない。

GPSを利用したナビシステムは
見知らぬ地域でも最短ルートを教えてくれる非常に便利な機能だが、
そのためにかつては静かだった生活道路にたくさんの車が流れ込み、
地域住民が迷惑するというトラブルも引き起こしている。

こうした事態に対応するために、
たとえば米カリフォルニア州ロス・アルトス・ヒルズの住人は
「行き止まり」という看板を立てて、
ナビに案内されてやってくる車を追い払おうとした。

またメリーランド州には、通勤ラッシュの時間になるたびに、
グーグル傘下のカーナビアプリ「ウェイズ(Waze)」に
破片やネズミ取りといった偽情報を流し、
車の進入を食い止めようとした男性がいた。
結局この男性は、ウェイズのアカウントを凍結された。

便利なハイテク機能は時として諸刃の剣となってしまう。

http://karapaia.com/archives/52287479.html

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単純だけど面白いねこれ。
ハイテクをローテクでぶち壊すというか。

なんかに悪用できちゃいそうだな

威力業務妨害になるかも

別にこれやって嫌がらせしてるわけじゃなく、
みんなが便利に思って使ってるシステムにも
こんな穴があるんだよってことがいいたいだけじゃないの

「やってみたらどうなるか」と思ったことがあることを、
実際やってくれたのか
知見を得られたので素直に感謝だわ

これはグーグル先生が勝手に渋滞と判断しているだけで、
おっさんは偽造も何もしてないんだわ。
ただ、99個のスマホ持ってるだけで自発的には何も発信しとらんし、
個人の所有物が常識とかけ離れた数であるという事に何の罪があるんね。

グーグルマップが近道として表示するようになったので、
これまでは静かだった住宅街の中の細い道を
どんどん車が通るようになって危なくなったって話もあるし
難しいよね……

意外な方法でハイテクの裏をかけるのは面白い。